12/31青山繁晴の緊急提言







▽大晦日は、関西テレビの特別番組「青山繁晴の緊急提言 世界は動く!正念場の日本〜明日のニッポンを子どもたちと考える〜」が午後3時から4時15分まで放送されます。

ぼくが初めて「メイン・パーソナリティ」を務めます。 スタジオには、10歳から18歳までの小中高生を招き、質問に答え、対話します。
大人のパネラーも、水道橋博士海原やすよ・ともこさん、滝沢沙織さんが質問などをされ、進行役は山里亮太さんと関テレの杉本なつみアナです。

これは12月28日に、ぶっつけ本番で収録がありました。
最初の北朝鮮金正日総書記死去をめぐるコーナーが終わったところで、ディレクターから「青山さん、信じがたいでしょうが、すでに18分押しています」という衝撃のひとことが、苦笑とともに耳打ちされました。
「押す」というのは、テレビ用語では、予定の時間より遅れていることです。(ちなみに予定より早く進行していると、「巻いている」となります)

ふつうの番組収録では、時間に合わせて進めることが何より欠かせないのです。
しかし、この特別番組ではあらかじめ「段取りがどう、よりも、この祖国をどうするのかという熱気を大事にしよう」と関テレのプロデューサーやディレクター陣と話しあっていました。
そ、それでも最初から18分も押していると、収録が完結しない…。

ところが、そのあとの福島原子力災害をめぐるコーナーでも、大阪都構想のコーナーでも、TPPのコーナーでも、そして拉致問題のコーナーでも勢いが止まらず、どんどん行ってしまいました。

少年少女にも読んでほしいと出した新刊「ぼくらの祖国」が3年半の苦渋のあとに世に出た、ちょうどその時に、青少年とぶっつけ本番で一緒に考える番組が偶然にも収録となった、その不思議な巡りあわせに、胸のうちですこし感激し、深く感謝していました。

それにしても、スタジオに集まってくれた少年少女の眼の輝きに励まされ、何より、その質問がしっかりしていること、ちゃんと自分の意見を持っていること、他人からの借り物ではない本物の問題意識を抱いていること、そして「すべてのニュースは根っこで繋がっている。だからこそ、自分の頭で考えよう」という、ぼくなりのささやかなメッセージが、ちゃんと少年少女に届いて理解されたことに、こころの底から、感嘆し、こころの底から嬉しかったのです。

こんな経験は初めてです。テレビ番組の収録で勇気づけられた。
こんな立派な少年少女がいるのだから、みなさん、本気で日本は大丈夫です。

大人のパネラーも、かつて関西テレビの「2時わくっ」という番組で一緒だった海原やすよ・ともこさんが、もうテレビということも忘れた感じで身を乗り出して熱心に聴いてくれたり、楽しかったです。

生放送ではなく編集されますが、少年少女の素晴らしさが伝わることを、願います。
もしもよろしければ、少年少女のためにも視てください。

http://blog.goo.ne.jp/shiaoyama_july/ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ]