この世に純愛なんて存在しない

 世は、純愛ブームだと言う。無いもの強請(ねだ)りは世の常だから解らなくもないが暖冬の日本に核弾頭抜きのパイプカットテポドンとは言え多数打ち込まれるかもしれないというのに「オバカさんな国」だ。いや「オバさんな国」だ。国を憂いて。。。後の言葉が続かないのは世捨て人なのでご容赦。
 その昔、私も「これが純愛や」と溺れたことがあった(元々カナヅチなのだが)。私との仲を親に反対され、それに従った彼女は別の男と結婚し、ふたりの娘を出産。そして離婚。次の男との再婚を親に反対され、今度は子供を置いたまま駆け落ちの末、結婚。そして離婚。
 そして再会した彼女の住む地へ毎週土曜の深夜に愛車を駆って片道300キロを疾走し月曜の5時には出社という生活を6ヶ月間、毎週続けていた。電話代は毎月5万を超えてた。
 土地を離れられないという彼女の希望に応え自らの人間関係を総て捨てて同居が始まった。突然、2人の年頃の娘ができた事実は簡単に受け入れられたし再婚慣れしている(?)娘らとの関係も特に問題は無かった。姓の都合もあり入籍、養子縁組は、それから何年か後、上の娘の高校受験が迫った年の今頃だった「年末調整」狙いもあって年内に提出を完了したが...その1年後には緑の書類を突きつけられるとは思ってもいなかった。だから私はマル1です。(...気が向けばつづく)

<非婚>のすすめ (講談社現代新書)