アスペスト（石綿）とロックウール(岩綿)

　世間で騒がれているアスペスト（石綿）とロックウール(岩綿)とは違うのだろうか？というのも、もう２０年以上前の話だが、私が学生の頃、父親の勤務先の関連会社であった「新日鐵化学」というところのロックウール製造部門で夏季限定のアルバイトをしたことがあった。

　約１ヶ月程であったが、その作業はプラントが製造するロックウールとやらをロール状に巻き取る作業で、時々、それに混入するコークス？だか何だか真赤に焼けた石ころ状のものを払い落とす。それを見落とすとロックウールは不燃性なので、箱詰め後にジワジワと熱伝導して最終的にそのダンボール箱が発火するのである。はっきり記憶していないが、夜店で見かける「わたあめ」に似た製造工程を経て製造されていたように思う。

　作業は防塵マスクやゴーグルをつけてするのだが、汗によって身体のあちらこちらにへばりついた、その繊維は痒くてたまらない。現場は異常に高温なので連続作業時間は２、３時間が限界で、規則正しく皆んなは休憩室に入る。休憩室は冷凍室のように冷房が効きまくっていた印象が残る。当然、ロックウール繊維の粉塵はマスクによって完全に防御できる訳ではなく時には吸い込んでいた可能性は高い。

　今から考えると、その頃から私は「痒がり」になったような気がする。朝になると素っ裸になっていることなど珍しくない(笑)。世捨て人ゆえに死ぬること自体に恐怖は無いが訳の解らない病気になるのだけは勘弁してほしい。何十年も後に症状がでるなんて聞くと何か落ち着かないから色々検索して調べることになる。アスペストもロックウールも断熱建材として利用されていることは間違いないようだが後者は製鉄プロセスから発生する高炉スラッグを原料にしている点で少し違うようである。で、結局、この頁に書かれていることを信じることにしたのだが...

　検索サイトからリンクを辿って来られる方が多いようなので、関連事項を随時追加して行きます。

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○政府対策について

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　政府は29日午前、アスベスト（石綿）による健康被害対策を検討する関係閣僚会議を開き、当面の総合対策を決める。被害者に対する補償など新たな救済措置を打ち出すかどうか注目される。アスベスト被害は大手機械メーカー「クボタ」で６月末、79人が中皮腫などで死亡、周辺住民にも患者が出ていたことが分かり社会問題化。国会で規制の遅れも指摘され、不安や不信が広がっていた。

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